女紋 -おんなもん-

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呉服または家紋関連業者の方々へ

女紋の浸透の陰には皆様方の努力も忘れてはならないと思います。しかし各地のこの習慣性の大きな違いは何故なのでしょう。

何が正しく何が間違いなのかは誰も答えが出せないと思いますが、この現状をもっと受け止めて頂きたいのです。母譲りの紋や代々伝わる女性専用の紋はともかく、女紋をただの便宜上として使われる事に対して疑問が残ります。売り手だけの都合でお客様の大切な家紋がむやみに変えられる事に寂しさを覚えるのです。

最近、私共へ紋帖に掲載されていない家紋の制作依頼が増えました。つまり紋名だけが伝わっていて紋章として形になったものが無く、呉服業者に制作を依頼しても紋帖の中から似たようなもので済まされる。あるいは出来上がりの度に形が違ってくるという事なのです。
家紋が今日のような形として統一され始めたのは、明治に入ってからあり、それまでに存在していた膨大な家紋の中から抜粋された一部で構成されたものが現在の紋帖なのです。従って紋帖に掲載されなかった紋章の方が圧倒的に多いのは言うまでもありません。
業者間の伝達や職人達の作業効率を上げるために統一を図るのは大切な事です。しかしながらお客様や売り手に関わらず、それぞれの家紋をもっと大切にして頂きたいとも私は願っているのです。
何故ならば家紋には祖先からの大切なメッセージが秘められると思えてならないからです。

当社では女紋に関する多くの知識を知って頂こうと、今回当社ウェブサイト「きものトータルケア大宮華紋森本」に「女紋特設ページ」を設置致しました。独自の調査や研究により、インターネット上で最も多くの情報を充実する事が出来たと思います。
その特異な性質と強い地域性のため、消費者の方はもちろんのこと、業者の方々でさえ混乱を招いてしまっている女紋のこの状況に、少しでもお役に立てればと思います。

(有)染色補正森本